2023/08/13 18:56



sandinistaの羊革のライダースが入りました。


革質はスキンのように薄いものではなく、適度に厚みがあり柔らかいラムレザーのライダースになります。


スレや小傷がなく、使用頻度が少ない状態の良い個体です。


状態の良いものが入った時の簡易的クリーニング方法をご紹介します。



パッと見ほんと綺麗です。

このまま出品してもとくに問題ないと思います。



まずはブラシを使い、ジップ付近や縫製の継ぎ目のほこりを丁寧に取り除きます。


全体は軽くブラッシングをかけつつ、ダメージが無いかを確認していきます。



ブラッシングの後は、水を固く絞った雑巾で拭き取るのがセオリーですが、雑巾を何度も使い回すと着色や雑菌が発生しますので使い捨てのペーパータオルを使用します。



奧さんが使っている洗顔後のペーパータオルですが、柔らかく、全体に凹凸があり汚れを吸着してくれるので掃除用品として抜群に使えます。


高級品です。

水を含ませ固く絞り全体を拭いていきます。



アイデア品です。

梱包資材で使うプチプチを丸めて腕に通します。


立体的になり拭き取りやすくなります。

オイル入れや、オイル後に差し込んだまま保管すると

シワや変形がなく綺麗な形をキープできます。



わかりにくいと思いますが、汚れが取れています。



拭きあげたら半日~1日ハンガーにかけ乾燥します。

ここまでの工程だけでもレザーの表情は変わります。

さっぱりとした感じで触った質感もスベスベ滑らかになります。



乾燥前に裏地を確認します。

裏地はコットン素材を使用しています。


今回は目立つ汚れやダメージは見受けられませんでしたのでコロコロを全体にかけ、ほこりを取りました。


毛玉や汚れがある場合は、できる限り取り除きますが、取りきれない場合や無理をするとダメージを負わせてしまう場合は、出品詳細欄に内容を記載します。



乾燥後はレザー専用クリーニングクロスを使います。

角質を取り除き汚れを取り除いてくれます。

1枚230円ほど。


長期保管をする場合など水拭きのみだと湿度の高い環境だとカビを繁殖させる場合があります。


オイル入れをしても拭き取りをしっかりしていないとカビを生やします。


ヴィンテージのレザー品などレザークロスを使うことで長期保管してもカビを生やす事はありませんでしたので重宝しています。



レザークロスは洗浄液が染み込まれウェットティッシュのように水分が多く含まれています。


レザージャケットを拭いた直後はびちゃびちゃで大丈夫か?と心配になりますが、アルコールのようにすぐ蒸発します。


レザージャケット1着ではもったいないので、今回はジャケット4着と椅子のシート×2、さらにまだいけたのでカリモクのソファーに使いました。



1日乾燥させ完了。

出品に移ります。


クリーニング前後で画像に変化は見られにくいと思いますが、革の表情は明らかに違います。


マットでさらりとした質感。

シボがくっきりと表情が綺麗になりました。


簡易クリーニングはここまでとなり、オイル入れは行いません。


当店では状態の良いもの、使用頻度が少ないものを仕入れるように心がけています。


レザージャケットに限らず状態の良いものを仕入れても、一度人の手に渡り使用した物になりますのでお客様の手元に届く前にクリーニングを行わせて頂いております。


安心安全にお買い求め頂けるよう取り組んでいきます。