2023/05/10 00:03

デニムのクリーニングの紹介になります。
今回はデニム5本とGジャン1着をまとめて洗います。

1、Levis×3本+Denime+Warehouse
2、内側ポケットの角にたまったほこりをブラシで取り除きます。
3、裏返しにします。
4、デニムの専用洗剤を使用します。

当店でのクリーニングは全てつけ置きになり、生地により専用洗剤を使い分けています。
デニムは老舗国産ブランドWAREHOUSEの洗剤を使用。
大豆を使用した天然由来の成分で肌に優しい洗剤です。
インディゴ色が落ちず、汚れだけがきっちり落とせる事から気に入って使っています。
桶に35℃程度のぬるま湯をはり、規定量の洗剤を入れかきまぜテニムを入れます。

漬けてすぐ汚れが浮かび上がってきます。(入れてから30秒たっていません。)

6時間ほどつけ置きました。
茶色い汚れが浮かび上がっています。
インディゴの青の色は一切浮かんでいません。
水だけでのすすぎはデニムのインディゴ色を落とすため行っていません。
ただし1点注意が必要。
つけ置く時間が長すぎると紙パッチの色が落ち白くなります。(8時間以上つけ置くと変色する可能性あり。)

押し洗いを行い汚れを落とします。

バケツにつけ置きで使用した洗剤を入れ、新しく水を入れすすぎ液を作ります。
※水だけでデニムを洗うと染料が抜けます。
洗剤を入れる事で、デニムからインディゴ色が浮かび上がるのを防いでくれます。
リジットで糊落としをする際も洗剤を少量入れます。
デニムは水だけでのクリーニングは絶対にオススメしません。
専用洗剤が無い場合、家庭用のエマールなど一般洗剤をご使用ください。
すすぎを行わない事から肌に優しい天然由来成分の洗剤を使用しています。
洗濯後、汚れがあるとか匂いがついてるなどの問題は一切ございません。

1本ずつバケツに入れじゃぶじゃぶ押し洗いを行い洗剤を落とします。

すすぎ後は洗濯ネットに入れ脱水を行います。
しつこいですが、洗濯機では脱水のみですすぎは行いません。

脱水後はシワを伸ばします。
ここでのシワ伸ばしがかなり重要です。
デニムに限らずですが、脱水後にシワを伸ばしておくとアイロン要らずです。

風通しのよい陰干しにて乾燥。
少しゴワつきがありますが、最後に…
室内乾燥機です。
Panasonicの最新モデル。
ナノイーXによる脱臭・除菌。
衣類乾燥、除湿ができるハイスペックマシーンです。
全体をふっくらと仕上げてくれます。
クリーニングが完了してから撮影、サイズ図りを行い出品となります。
【クリーニングを行わないもの】
・ヴィンテージとしての風合いを損なってしまうもの
・デッドストック品、未洗い品など洗濯する事で価値を下げてしまうもの
・試着程度の綺麗なお品で洗う事でダメージを与えてしまうもの
クリーニングというか掃除全般が好きです。
つけ置き後に押し洗いをした時に汚れがブワっと出る瞬間が好きです。
そしてクリーニング完了後に綺麗になったアイテムを見るのがたまらなく好きです。
コレクターさんにも満足頂けるお店を目指します。
さいごに洗ったデニムを紹介します。
インディゴの色味を落とさず汚れが綺麗に落ちています。




